防災避難訓練(講演テーマ「人と動物が共生する豊かな地域社会づくりを目指して」)
2023年5月24日 06時55分
今日の訓練は、食物実習室から火災発生を想定してグラウンドへ避難をしました。西消防署の稲井様より指導講評をいただき、最後に園部先生から「津波」の速さはどれくらいか?などクイズを交えた講話をいただきました。(全問正解者は全校で2名)海の水深が深いほど速くなる津波!なんとジェット機なみの速さで進みます。海岸付近の水深が浅い西条市では、沖合いに比べスピードは遅くはなりますが、それでも水深が10m程度であれば時速約40kmと自動車なみの速さで進みます。このため、津波を見てからでは逃げることはできません。災害が起こったときに最初に行うことは、もちろん飼い主自身や家族の安全確保ですが、ペットの安全確保についても、普段から考え備えておく必要があります。そこで、体育館に場所を移して講話をいただきました。インクルーシブ教育の一環として誰もが十分な水や食料の他、常備薬等も用意し、避難所や避難ルートを確認しておく、いざというときに慌てないように、ペットに基本的なしつけをし、備えておくことが大切です。避難するときは、ペットと一緒に避難(同行避難)できるよう、日頃からキャリーバックやケージに入ることなどに慣れさせておくことも必要です。避難所に指定されている本校は、西条市のルールを遵守し、他の避難者に迷惑をかけてはなりません。特に、避難所では動物が苦手な方やアレルギーを持っている方等への特別な配慮が求められます。また、避難や避難生活はペットにとっても大きなストレスとなる可能性があるので、ペットの行動も考えた十分な準備をすることが重要です。これは決して特別なことではなく、普段からペットの基本的なしつけや健康管理をし、ペットを様々な環境に慣らしておくことが、災害時の備えの基本になります。しつけはペットの安全確保のみならず、災害時のペットのストレスも軽減させ、私たち自身や周囲の方々への安全・安心の確保にも重要であることを動物愛護センターの中井麻紀子さんから教わりました。貴重な御講演をいただき、本当にありがとうございました。この講演を実現させいただいたdaisy_saijoの椿本さん、藤原さんにも感謝申し上げます。西条市役所危機管理課の皆様にも御参加いただきました。これを機に良き輪が広がり、動物(ペット)と一緒に過ごせる避難所を考える生徒が増えることを期待しています。【小松高等学校生徒会】