[魅Can部とは]

令和6年度より、各学校の魅力となる部活動を「魅Can部」に指定し、外部人材を活用することにより、継続的な指導の実施や、活動費の補助を活用し、魅Can部の活動の幅を広げ、中学生を含む地域をアピールすることを目的としています。

小松高校では、「バレーボール部」と「経済研究部」が「魅Can部」として活動し、小松高校の魅力を発信しています。

[魅Can部の活動]

里山の生活体験(こんにゃく作り教室)

2025年12月6日 16時47分

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6日、大保木土曜教室に参加しました。山あいの公民館に足を踏み入れると、ひんやりとした空気の中に、かすかに土の香りが漂っていた。テーブルの上には、朝しぼりたてのこんにゃく芋がごろりと置かれている。表面はごつごつしていて、手のひらに乗せるとずっしり重い。インストラクターの法橋さんが、にこりと笑って言う。「これが、あのぷるぷるのこんにゃくになるんだよ」①灰汁(あく)を入れて、こんにゃく芋をミキサーにかける。灰色のとろりとした生地が広がっていく。指先には、芋特有のぬめりがじんわりと絡みつき、その感覚がなんだかクセになる。②そこへ熱い湯を注ぐと、湯気がふわっと立ち上がり、鼻先にほんのり土の香りが戻ってくる。ヘラでぐるぐると混ぜると、生地が重たくなり、だんだんこんにゃくらしい弾力を帯びていくのがわかる。まるで自分の手の力が、そのまま食べ物に形を与えているようで、ちょっとした職人になった気分になる。③生地を成形して鍋に沈めると、表面に細かい泡がパチパチと浮かび、ゆっくりと透明感をまとっていく。しばらく煮込んだあと取り出してみると、手のひらの上でぷるぷる震えるこんにゃくが、光を受けて宝石のように輝いていた。④最後は温かいこんにゃくを試食した。包丁を入れると、すっと切れながらも弾力が返ってくる。口に含むときゅっという食感とともに、今までの作業の丁寧さがそのまま味になって広がった。市販のものでは感じられない、穏やかな甘みとやさしい香り。「自分で作ると、味まで違うんですよね」インストラクターさんの言葉に、高校生が深くうなずく。

ここで過ごした数時間は、ただの料理体験ではなく、素材と向き合い、手で触れ、手間をかけることの豊かさを教えていただいた時間であった。この経験を活かし、「私たちにできるローカルアクション」を発信しながら広めていきたい。大保木公民館の皆様、貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました。