実用女学校40年のうち、33年間校長を勤めた先生
2025年10月16日 17時34分
温芳図書館の郷土資料展示室で12月13日(土)まで初代校長一柳春二先生が紹介されています。春二先生は、明治26年(1893年)にそれまでの6年間の勤務に見合う退職金130円(当時月給12円)を前借りして小松村(現小松町)に寄付し、学校経営資金に充てましたが、この資金が後の小松実用女学校設立の際にも役立てられました。小松実用女学校は、教育内容や設備等の関係で高等女学校にはなれませんでしたが、明治40年(1907年)創立以来戦後の学制改革が行われるまで、良妻賢母を育てる地元の女学校として大きな役割を果たしてきました。春二先生は、小松実用女学校でも近藤篤山の精神を受け継いで教えようとしました。例えば、篤山の婦女子への教訓『四如(しじょ)の喩(たとえ)』を校訓としてかかげました。当時の生徒たちは、皆それを暗記させられたということです。この『四如の喩』は、丹美園先生の女子教育の理念でもありましたので、美園先生の寺子屋が直接小松実用女学校に発展したのではないのですが、女子教育の理念は引き継がれたと考えてよいと思います。この機会に小松高校118年の歴史を振り返ってみましょう!新たな発見があるはずです。