私たちにできるローカルアクションPart44
2024年1月27日 17時05分
藩主墓所の清掃前(Before) 清掃活動後(After)
27日(土)14時に佛心寺駐車場に集合して一柳公の墓所清掃を行いました。外様大名への監視が厳しい時代、小松藩は僅かな失政もするまいと、230年間に亘り緊張感を持って慎重に政治をしました。それが結果的には、餓死も一揆も起こさせない細心の気配りがされた善政に繋がったのでした。また7年も続いた天保の大飢饉では、領内で3050名もの生活困窮者が出たので、この時も藩から救済米215石を支給し、さらに最も困窮した村には、他の村にも積極的に支援を呼びかけ、領民一体で飢饉を乗り越えたのでした。決して裕福ではなく、むしろ借金にあえいでいた小松藩でしたが、飢饉にあたっては出し惜しみせず領民を助け、村々に呼び掛けて犠牲者を防ぎました。領民から逃げず、負担を押し付けず、上は藩主から下役人に至るまで、藩政に誠意を尽くしたからこそ、江戸230年間を通じて餓死者0、一揆0の善政を敷くことができたのでした。事前に「小さな藩の軌跡」伊予小松藩会所日記を読み返し、改めて「情けは人の為ならず」ということを学び、感謝の気持ちを込めて掃除に励みました。藩主墓所を守る会の皆様、道具の後片付けまで本当に有難うございました。