課題解決に向けて
2024年10月1日 07時08分
愛媛県は全国で12番目に竹林面積が大きく、面積は約4,000ヘクタールです。(本校の竹林は1ha。)愛媛県にとっても、放置竹林は深刻な問題であることがわかります。放置された竹はその繁殖能力の高さから、周囲の木々をどんどん侵食していきます。驚異的なスピードで成長する竹が生い茂ると、日光が遮られ、地面に光が届かないため、成長スピードが緩やかな他の植物が育ちにくい環境になってしまいます。他にも、地中深くに根を伸ばしていく樹木とは違って、竹は地面の浅いところに根を広げていく性質があります。そのため、雨が降った際、一般的な樹木であれば深くまではった木の根が杭となり、斜面の土を支えることができますが、根が浅い竹では竹林ごと斜面が流れてしまう土砂災害が起こる可能性があります。①生物多様性を守る観点、②土砂災害を防ぐという観点、この2点で竹林整備活動は重要です。 私たちは、放置竹林という地域の課題を解決するなかで、廃棄されていく竹や筍を「もったいない!何かに活用できないかな?」という課題に向き合った結果、竹を粉砕し、竹チップにしました。そして、地域の方々の御協力を得ながら、その竹チップを入れたダンボールコンポストを製作することができました。10月5日(土)氷見古民家見学会、19日(土)学校開放日で販売しています。気軽にできる取組みです。