温故知新― 小松藩主・一柳家の歩みから学ぶ ―
江戸時代、小松藩を治めた一柳家は、藩の安定と地域の発展に大きな役割を果たしました。その歴代藩主の政治や藩政運営の実像を、史料にもとづいて丁寧にまとめたのが、このたび出版された『小松藩主・一柳家譜』です。愛媛新聞文化欄では本書を取り上げ、単なる系譜紹介にとどまらず、藩主一人ひとりがどのような課題に向き合い、時代の中で決断を重ねてきたのかを分かりやすく紹介しています。藩の財政再建や人材登用、地域との関わりなど、その姿勢は現代にも通じるものがあります。
「温故知新」という言葉が示すように、過去を知ることは、今を見つめ、未来を考えることにつながります。一柳家の歩みをたどることは、地域の歴史を知るだけでなく、困難な時代にどう向き合うべきかを学ぶ機会でもあります。本書と新聞記事を通して、郷土の歴史が持つ意味をあらためて考えてみたいと思います。
本書と本記事が伝えるのは、単なる藩主の経歴ではなく、積み重ねられてきた知恵と責任の記録です。それを今に学び、言葉として、記録として、次代へと手渡していくことこそが、私たちに託された役割ではないでしょうか。郷土の歴史を「知る」ことを出発点に、未来へとつなぐ歩みを続けていきたいと思います。
「小松藩主の事績 次代に」2026年3月28日付愛媛新聞
(掲載許可番号:d20260330-01)